みなさんは、パン作りに使う「準強力粉」はどんな種類を使われていますか?
FUKURAでは「リスドォル」をメインに使うことが多いです^^
「リスドォル」は、バゲットやリュスティック、カンパーニュなど、どんなハードパンにも相性がよく扱いやすいので、ずっと愛用しています。
今日はハードパンのレッスンで大活躍の人気の小麦粉、日清製粉の準強力粉「リスドォル」についてたくさんご紹介させてくださいね。
読み終わる頃には、リスドォルがより一層ステキな小麦粉に感じられると思います♥
【目次】 【1:リスドォルの歴史】 【2:リスドォルの小麦粉の特徴】 |
こんにちは♪
パン教室FUKURAの金谷利香です。
パン教室をはじめたい方やパン作りを基礎から学びたい方を「パン作り×web集客×デザイン」の3つの方向から応援しております。
リスドォルの生まれた時
準強力粉「リスドォル」が生まれた歴史は、今から遡ること50年以上前。
1969年に日清製粉さんから生まれた日本で長く愛され続けている小麦粉です。
リスドォルの名前の意味
フランス語でリスドォル(Lys d’or)と書きます。
リスドォルの目指した小麦粉の姿
リスドォルは、アメリカやカナダ、オーストラリアなどの小麦粉をブレンドをして作られているのですが、名前はどうしてフランス語なのかというと。
これらの外国産小麦でフランスと同じような伝統ある香り高いハードパン用粉を目指して作られたからなのです。
違う国の粉でフランスと同じような小麦粉を作り上げるのは、相当に難しく大変な試行錯誤があったうえで、作り手の個性を引き出す粉として完成したそうです。
紙袋に描かれているリスドォルの紋章
ゆりはフランス王国の紋章で、フルール・ド・リス(fleur-de-lys)と呼ばれていますが、25kgのリスドォルの紙袋にもしっかりとこの紋章が描かれているんですよ^^
歴史や背景を知るだけで、いつものリスドォルがとてつもなくカッコよくて素晴らしい小麦粉に感じられますね。
知らなかった方は、もっと早く知っておけばよかったと思われるのではないでしょうか^^
小麦粉以外の原材料とは?
さて、みなさんは、準強力粉「リスドォル」の中には、小麦粉以外に”粉末麦芽”が入っていることはご存知ですか?
粉末麦芽とは、FUKURAのレッスンでもよく出てくる「モルトパウダー」のことです。
なんとなく、「小麦粉っていう名前なんだから、原材料は小麦粉onlyに決まってるでしょ♪」と、思われがちなのですが、実はそうでもないのです。
リスドォルに限ったことではないのですが、「小麦粉しか入っていない」と思って購入した粉の中には、「小麦粉以外の成分」が含まれていることはとてもよくあることなのですね!
以前バゲットのレッスンをしたときに生徒さんから「リスドォルの粉末麦芽」について、こんなご質問をいただきました^^
リスドォルにはもともとモルトパウダーが入っているのに、さらに追加で入れる必要はあるんですか? |
FUKURAのバゲットには、追加で微量のモルトパウダーを入れます。
すでに入っているのにどうして追加で入れるの?
回答はとても単純で、「モルトパウダーの効果がもう少し必要だから」♪
粉末麦芽の配合の割合
けれど、生徒さんからのご質問を聞いて、私はリスドォルの中に含まれている「粉末麦芽(モルトパウダー)」の割合がふと気になりました。
リスドォルの中には、一体どのぐらいの割合でモルトパウダーが含まれているんだろう??? |
気になりはじめると、とことん気になってしまい、いろいろ調べてみたのですが、まったく情報が見つからなかったのですねぇ。
「もうこれは日清製粉さんに直接聞くしかないわ!」と、お電話をしてみました^^
とても丁寧に対応してくださる日清製粉の方に早速質問です。
「リスドォルの準強力粉にはどのぐらいの割合で粉末麦芽が入っているのですか?」
すると、日清製粉さんから「社外秘なんです。」とのこと!笑
リスドォルの粉の特徴
日清製粉さんに引き続きいろいろお話を聞いてみると、リスドォルの強みがこの粉末麦芽の割合なのだそう^^
「リスドォル」という安定した商品にするために、収穫時期や小麦の状態によって、粉末麦芽を入れる割合も都度変えています。 なので、基本はモルトパウダーを追加で入れなくても焼き色が付きやすく、生地の伸びがよいのがリスドォルの特徴なんです。 |
なるほど~!
もっと焼き色を付けたいときや、さらに伸びをよくしたいときは、それに合わせてモルトパウダーを追加で入れてもいいですよ。 ただし、入れ過ぎると生地がだれてしまう原因になるので気をつけてくださいね。 |
とのことでした^^
まとめ
今思えば、ものすごく当たり前なことをお電話で聞いてしまったような気がするのですが。笑
当時の私には、とても印象深い出来事で、それからいろんな小麦粉をお店で見るたびに、製粉会社さんのお話を思い出しては、それぞれの小麦粉の特徴や歴史を想像するようになりました。
収穫して厳選して製粉しているだけではなく、さらにオリジナルの特徴ある商品を作り出す。
そこには、たくさんの人たちが関わってきた物語があって、深いありがたみを感じます。
小麦は植物という生き物ですね。
菌のように動く生き物ではありませんが、自然界にあるものはいつも同じではないのですね。
だからこそ、焼き上がるパンもいつも同じようでどこか少し違う。
同じような毎日もやっぱり同じようでどこか少し違う。
すごく初歩的な質問だったけれど、聞いてみてよかったな。と、今でも思うのです^^
そして、小麦粉が生まれた背景を知ることで、よりパン作りが豊かになるなぁ。と感じています。
準強力粉がないときの代用方法♪
FUKURAのLINE公式アカウントでは、最新情報やお役立ち情報、レッスンご予約受付開始のご案内、パンと発酵菓子の先生講座letterやWeb集客講座、イベントの先行募集の配信をおこなっております♪
\\ ぜひ、お友達追加してくださいね♪ //