みなさんはおうちでパン作りをされるとき、パン生地は手でこねていますか?

それともホームベーカリーやパンこね機などを使われていますか?

先日、ずっとホームベーカリーで焼成までパンを作られていた初回の生徒さんから

生地作りの工程で「どうしてバターは途中で入れるんですか?」とご質問をいただきました^^

今日は「バターをパン生地に練り込むタイミング」について紐解いていきたいと思います♪

グラスフェッドバターとよつ葉バターの色比較

こんにちは♪

パン教室FUKURAの金谷利香です。

パン教室をはじめたい方やパン作りを基礎から学びたい方を「パン作り×web集客×デザイン」の3つの方向から応援しております。

パン教室FUKURAの金谷利香です^^

今まで、ホームベーカリーの焼き上げ機能まで使って、パン作りをされていた生徒さんがはじめてパン教室にご参加くださる場合があります^^

ホームベーカリーで生地をこねている

理由をお聞きすると、こんなお声が聞こえてきます。

ホームベーカリーのあの形じゃない成形をしたパンが作ってみたくなったんです♪

もっとおいしいパンが作れそうな気がしたので♪

同じ食パンに飽きてしまっていろんなパンが焼きたくなりました!

そうですね^^

ホームベーカリーで焼き上げまでしていると、レシピを変えても形は同じで底には羽根の穴が空いてしまう。

見栄えのいいパンだったり

ちょっとかわいい形に成形したパンだったり

食パン型を使った食パンも作れるようになるとうれしいですね^^

細かい成形だけど扱いやすいパン生地

私がパン作りにハマったきっかけは、成形の楽しさもありました♥

ホームベーカリーは、毎回焼成機能まで使う必要はなく、「こねるだけ」「一次発酵まで」など、部分的に活用することもできるんですよ!

そうすると、パン作りの幅はグンと広がります♪

さて、今までずっとホームベーカリーでパン作りをしていた生徒さんたちは、ホームベーカリーに付いていたメーカーのレシピを使ってパン作りをされていらっしゃる方がほとんど

ホームベーカリーは、元々「手軽におうちで焼き立てパンを」と言う”手軽さ”や”楽ちん”をモットーに作られているので、実は本来であればもっとおいしく作れる工程を一部簡素化している場合があるのです。

そのひとつが「バターを入れるタイミング」^^

指で押さえたバターのイラスト(バターの可塑性は13~18度)

ホームベーカリーに付いているレシピでは、

ほとんどの場合、イーストやフィリング以外は、バターを含めたすべての材料をポットに入れる。と書かれています。

通常、ホームベーカリーを使わないパン作りで生地をこねるとき、バターははじめから入れることはあまりありません

理由は、バターなどの油脂は、グルテンの形成を邪魔する働きがあるから。

バターを最初に入れてしまうと、本来であればきれいなグルテンができたはずなのに、それができにくくなっちゃうんですね。

きれいなグルテンは風船の膜のようになるので、酵母が発酵することで出す炭酸ガスを抱え込み、パンは大きくふくらむことができます^^

発酵でふくらんだパン生地

きれいなグルテンができていなかった場合、グルテンが炭酸ガスを抱え込めずふくらむ力に耐えられなかったり、隙間から炭酸ガスが抜けてしまったり

おいしくないパンになってしまう可能性が高くなっちゃうんですね。

なので、教室では基本バターは生地がある程度きれいにつながってから、バターを入れるようにしていますよ^^

バターを手で持っている先生

けれども、パン作りにはいろんな作り方があるのでバターの後入れが絶対ではないです。

噛み切りやすいようにグルテンをわざと作りたくない場合もあれば

複雑な成形のパンのときには作業性を高めるために最初からバターを入れるパンもあります。

他の理由で最初からバターを入れて作る技法もあります。

ホームベーカリーでパン作りをずっとされていた方は、ぜひバターのグルテンに及ぼす効果をご参考にしてみてくださいね^^

ではまた~♪

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