パン作りの基本では、オーブンをしっかりと予熱してからパンを焼きます。
180度で15分焼くパンの場合だと、オーブンを180度にしっかりと上げてから、パン生地をオーブンの中に入れることですね。
どんなレシピ本にも当たり前のように書かれているので、特に気にせず予熱をされていらっしゃる方多いと思います^^
先日のレッスンで、生徒さんからオーブンの予熱についてのご質問がありました!
今日は「予熱をせずにパンを焼くとどうなる?」をテーマにお話ししたいと思います♪
こんにちは♪
パン教室FUKURAの金谷利香です。
パン教室をはじめたい方やパン作りを基礎から学びたい方を「パン作り×web集客×デザイン」の3つの方向から応援しております。
生徒さんからのオーブンの予熱についてのご質問は
オーブンの発酵機能を使っているんですけど、二次発酵をしてたらオーブンの予熱をすっかり忘れてしまって! 慌ててオーブンの予熱をして焼いたんですよ~ でも、予熱ってそんなに大事なんですか? オーブンの予熱をしなかったらどうなるんですか? |
たしかに!
改めて考えると、オーブンの予熱をしなかったら。。。と不思議に思われた方いらっしゃるかと思います^^
では早速、オーブンの予熱をしなかったら、パンはどうなるのかについて詳しく見てみましょう。
オーブンの予熱をしなくてもパンは焼ける
オーブンの予熱をしなかったとしても、実はパンを焼くことはできます^^
ですがですが!
へんてこりんなおいしくないパンが焼き上がってしまうのです。
生地の発酵が止まるタイミング
約60度でパン生地の発酵は停止するんですね。
ということは、予熱をしていないオーブンの中にパン生地を入れると、70度近くまで温度を上げている間、生地は発酵が進んでしまいます。
二次発酵で一番ベストな状態だったパン生地からさらに発酵が進むということです。
過発酵へまっしぐらです;;
しかも、パンがおいしく発酵する温度を超えた高温で発酵が進むため、イースト臭がキツくなったり、パンとしてはあまりよい状態での発酵ではないのですね。
なんだかもう嫌な感じです!
オーブンの熱風でふくらむ前に表面が固まる
家庭用オーブンのほとんどで採用されている「コンベクションオーブン」は、オーブンの中で熱風が吹いているんですね。
オーブンの予熱をしていない状態で、パン生地をオーブンに入れてしまうと、70度付近に達するまではパンはまだ発酵し続けています。
そして、すぐには熱膨張でふくらみませんね。
ということは!
まだふくらんでいない状態で、パン生地の表面がオーブンの風でカピカピに乾いてしまうのです;;
そうすると、もう大きくはふくらめません。
ちっちゃいパンになります。
パン生地の中心部はなかなか温度が上がらない
ふくらめなくなったパン生地の中心部は、すぐには温度が上がりきらないので、まだまだ発酵を頑張っていたりします。
もう、こうなってくるとパンがオーブンの中でふくらむメカニズムが崩れて、すべてがチグハグになってしまいます;;
大きくふくらめなくなったパン生地は、中が詰まったパンになるので、通常よりもずっと火通りが悪くなります。
そうすると~。
ナ・マ・ヤ・ケ♥
「生焼け」です;;
外はカチカチ。
中はねっちょり。
ザ・失敗パンですね。
せっかく「おいしくなぁれ♪」と心を込めて作っていたのに、心が折れてしまいます。
なので、オーブンの予熱は必ずしてあげるようにしてくださいね。
二次発酵とオーブン予熱の優先順位
発酵器を持っていない方は、オーブンの発酵機能を使ってパン生地の二次発酵をされることがほとんどかと思います^^
そのときの「二次発酵とオーブンの予熱の優先順位」なのですが
絶対にオーブンの予熱を優先してください♪
二次発酵が途中でも、オーブンから生地を乗せた天板を取り出して、予熱を早めにスタートしましょうね。
二次発酵中の生地は、お部屋の暖かいところで乾燥させないように引き続き発酵をしてあげてください♥
電気オーブンの場合は、180度の予熱に10分程度かかると思います。
でも、オーブンの予熱は、パン作り成功の最後の決め手となるポイントでとってもとっても大切なところです!
忘れずオーブンの予熱を入れて、ふっくらとおいしいパンを焼いてくださいね♪
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