こんにちは♪
大阪市東淀川区上新庄という小さな町で、パン教室FUKURAを主宰しております金谷利香です。
今日は、いつもみなさんが食べている「食パンの単位」についてお話したいと思います^^
食パンはパン屋さんやスーパーなどで「1斤5枚切り」や「1斤6枚切り」などの単位で販売されていますね。
きっと、なんとなく「1斤ってあの袋に入った大きさがそうなんだろう。。。」ぐらいな感じで、みなさんあまり具体的に考えたことがないのではないでしょうか^^
そんな私もパン教室で食パンのレッスンをする前までは、「1斤=決まった容量」と思っていました。
ですが、食パンのレッスンをするときに、手持ちの型が1つしかなかったので、ネット通販で4つ追加購入したら、なんと「ぜんぜん大きさが違うやん!!」とツッコミを入れたくなるような食パン1斤型が届いたのですね。笑
持っていた1斤型が、すっぽりと入ってしまうぐらいの大きさの差がありました。
とても親切なお店だったので、「返品」を受け付けてもらえて助かったのですが、そのときに、はじめて「1斤が決まった容量ではない」ことに気づいたのですね。
では、みなさんが知っているようで知らない「1斤とは具体的に何なのか」を紐解いていきましょう♡
1斤の「斤」。
実は、もとを辿れば「斤」とは、中国で使われていた重さを表す単位(尺貫法)なのです。
それが「斤(きん)」という単位。
日本の単位で表すと、1斤=16両=160匁(もんめ)となります。
1匁(もんめ)は3.75gなので、1斤=約600gが正解!
ですが、食パン1斤の斤と尺貫法の斤は別物です。
今、街ナカで販売されている1斤食パンは、600gもありません。
さかのぼること明治維新以降。
アメリカやイギリスから「パン」というものが日本にやってきました。
同時に山食パンや食パンの型も広まるようになりました。
当時は、ひとつのお山の食パンが「1ポンド=約450g」だったそうです。
そこで、ひとつのお山の食パン(山食パン)を「1英斤」と呼ぶようになったのですが、「英」がいつのまにか略され「1斤」となり、本来の斤とポンドが混ざって定着したため、現在の中途半端な「1斤」になったと言われています。笑
まぁ。なんて曖昧なんでしょうね!!笑
これがそのまま食パンの単位で、今もなお使われているなんてビックリです。
でも、こういうの案外多いような気がします^^
ですが、この1斤。本来の1斤である600gなのか、間違えて捉えてしまった450gなのかが曖昧なまま広まってしまい、重さもサイズも何の統一感もなくなってしまいました。
パン屋さんが「1斤」を独自で決めていた時代があったのです。
その後、消費者が混乱するということから、「日本パン公正取引委員会」が1斤の定義を340g以上と定めたのですね。
包装食パンの斤表示(保証内容重量の表示)として、「1斤」や「1斤は340g以上です。」などの表示が任意から義務となったわけなのです。それが平成24年5月31日と随分と最近のおはなしなのです。
ちなみに、510g以上が1.5斤、170g以上が半斤なども具体的に決まっています^^
ということで、「1斤=340g以上」なので、1斤にぴったりの重さはないということから、市販の食パンにも食パン型の1斤にも容量の幅があるのです。
1斤型を購入する際は、必ずサイズや容量を確認して購入しましょうね。
私が教室で愛用しているお気に入りの食パン型はこちら↓↓↓を使っていますよ!
・アルタイト食パン型(フタ付)1斤(※cottaさんのお気に入り型が廃盤になっていました;_;)
同じサイズのものはこちらです♪
長さが少し短めなのが特徴で、山食パンを焼くときにぷっくりとしたかわいいお山が作りやすいので、この食パン型をずっと愛用しています♪
ちなみにスライスした厚みもパン業界ではほぼ統一されているようです♪
正方形の12.5cm角が基準となります。
- 4枚切り → 約28mm
- 5枚切り → 約23mm
- 6枚切り → 約19mm
いつも食べている食パンのおはなし。いかがでしたか?^^
パンの雑学でした♪
では、また明日~♪
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