今季のクロワッサン風トースト、はち切れんばかりにパンパンに焼き上がります。

そんな大きく焼き上がったクロワッサン風トーストのクラスト(皮)にパキパキとクラック(ひび割れ)が入りました。

先日のとある日のレッスンの出来事です。

今日は、「クロワッサン風トーストのクラック」についておはなししたいと思います^^

クラックが入ったクロワッサン風トーストを割ってみました

こんにちは。

パン教室FUKURAを主宰しております金谷利香です。

パン教室をはじめたい方やパン作りを基礎から学びたい方を「パン作り×web集客×デザイン」の3つの方向から応援しております。

半袖から長袖の季節になってきました。秋の発酵対策

クロワッサン風トーストは、かれこれ4年ほど前に季節のレッスンで登場して以来、オンラインレッスンやレシピ動画レッスンでも、大人気メニューのひとつです♪

クロワッサン風という名の通り、食べるとじゅわーっとバターが感じられることからこの名前がついております。

この夏のレッスンは、クロワッサン風トーストだけでなく、どのパンも本当に元気よくふくらみます。

こねあげ温度が特別高いわけでもないのですが、何を作っても、とにかくよくふくらむのです。

季節柄ももちろんありますが、教室によい酵母菌が住みついてきたなぁ。なんてことも思ったり^^

パン教室FUKURAの教室風景

そんなとある日のレッスン、普段ならクロワッサン風トーストでは見ることがなかった「クラック」ができました。(やさしめのクラックです。)

本来はクラックなんて入らないパンです。

パン作りで言う「クラック」とは、クラストにできたパキパキのひび割れのこと

時々、パン屋さんでも表面がパキパキにひび割れたパンがありますね。

去年あたりから、クラックベーグルやクラック食パンなど、一部のパン作りがお好きな人たちの中で話題になり小さなブームになっていました^^

焼き上がったパン生地のクラストに「クラック」が入ったクロワッサン風トースト

どうして、今回のクロワッサン風トーストはクラックができたのか、少し分析してみたいと思います。

クロワッサン風トーストは、スチームを入れたオーブンで長時間焼成します。

予熱は250度と家庭用オーブンでは高温ですね。

実際に焼く温度はそこからぐんと下げて190度前後です。

パンパンにふくらんで焼き上がったクロワッサン風トースト

今回のレッスンでいつもと違ったのは、ふたつです。

1.二次発酵が長く、かなり大きくふくらんでいたこと。

2.オーブンの予熱が長く、庫内の温度がしっかりと上がっていたこと。

この日は、同時並行で進めていたバインミーに時間がかかってしまってこうなりました。

スチームを入れて焼くパンは、生地の表面が糊化して焼き上がるのでクラストが硬くなります。

焼きたてのパンからは、目に見えない水蒸気が出ていて熱膨張している状態です。

クラストがやわらかいパンの場合は、冷めるとしぼんでシワシワ

クラストが硬いパンの場合は、冷めてもしぼむことができずパキパキ割れてしまう

焼きたてのフランスパンはパチパチ音がなっていますね。

あの音は”天使の拍手”と呼ばれるものなのですが、それと同じ現象がクロワッサン風トーストにも起こったということなのかなぁ。と思います^^

大きく釜伸びして焼き上がったクロワッサン風トーストとバインミー

クロワッサン風トーストは、クロワッサンという名前ですがまぁるい食パンのようなものです。

食パンでクラックが入りやすいポイントはこんな感じ。

・スチーム&高温で焼成

・リーンな配合の生地

・クラストが薄い

・焼き上げ後の温度差が大きい

今回のクロワッサン風トーストは、これらの状態が全部当てはまっていたかもしれません♪

クロワッサン風トーストが、リーンな配合の生地だったこと。

二次発酵でよーくふくらんでいたことから薄皮で焼き上がったこと。

予熱がしっかり上がっていたため、焼き上げ後の温度差が大きかったこと。

もちろん、スチームも入れています^^

表面が薄皮でパリパリしていてとってもおいしそうな仕上がりでした♥

本来クラックができるように作ったレシピではありませんが、偶然の産物でこんなふうにして焼き上がるのもたまには楽しいかも♪

ぜひおうちパン作りのご参考にしてみてくださいね。

 

クロワッサン風トースト

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